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【MLB】ドジャース対カブス 大谷翔平、今永昇太ら日本人メジャーが東京シリーズに込める思い (2ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 もちろん、レギュラーシーズンという意味では年間162試合のうちの2試合にすぎない。シーズン全体で見ればわずかな数だが、この2試合にはどんな意味があるのか。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はこう答えた。

「たしかに162試合のうちの2試合だが、ここ東京でプレーするのは多くの意義がある。ドジャースやカブス、そしてMLBにとって、東京というすばらしい都市に来て2試合を行なえる機会だ。ある意味では単なる2試合にすぎないが、グローバルな意味においては本当に重要で、我々全員にとって大きなチャンスだ」

 大谷、山本、佐々木が同時に登壇した会見でテレビ局の代表質問が終わった直後、真っ先に質問したのは台湾メディアだった。大谷に聞いたのは、今年は東京、昨年は韓国のソウルで開幕シリーズが開催されたが、台湾もその舞台として相応しいと思うだろうかという内容だった。

「もちろん適していると、個人的には思っています。すばらしい国の人たちの前で野球ができるのは、それだけですばらしいことでもあるので。今回日本で開催し、去年韓国で開催しましたけれども、まずはこのシリーズがいいものになれば、またほかの国での開催も盛り上がるのではと思います。今後もし台湾の野球ファンの人たちの前でプレーする機会があれば、幸せなことだと思います」

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 会見を聞いていて感心したのは、MLBに活躍の場を移した5選手のコメントに深みがあったことだ。たとえば今永はアメリカでの生活を1年間経験し、自身にどんな変化が生まれたかと聞かれると、こう答えた。

「こんなにユーモアな人間だったのかなっていうのが、一番自覚していることです。でも、それは鈴木選手の存在もすごく大きくて。ロッカールームに誰か日本人がいる。悩んだら『どうだった?』って聞ける。そういう存在がいることで、野球選手でなくてもいい瞬間があることが僕としてはすごくうれしくて。そこには救われたなと感じますね」

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