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【MLB】佐々木朗希は1年間フルで戦えるか? 五十嵐亮太が考察するドジャースの「起用プラン」 (3ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi

── 日本では十分な登板間隔を空けてマウンドに上がっていました。体力面の不安が喧伝されていますが、ドジャースではどのような起用となりそうでしょうか?

五十嵐 ドジャース側も「どこまでいけるのか」とか、「だいたい何イニングぐらいだね」っていうのは想定していると思うんですよね。当然、「状態を見ながら」の起用となるでしょう。ただ、最初のオープン戦で98マイル、99マイルを平均で投げてきたとなると、やっぱり身体へのストレスっていうのもなくはないと思うんです。とはいえ、1月の下旬に契約をしたばかりなのに、3月の開幕2戦目の先発を決めたということは、彼のコンディションよりも、「日本のファンのために」ということをドジャースは優先したんだと思うんです。

── そうなると、ドジャースとしては、もちろん細心の注意は払うけれど、多少無理させることも辞さないというスタンスなんですかね?

五十嵐 開幕2戦目の先発をいつ告げられたのかはわからないけど、そこまで甘やかすというのか、特別待遇をするという感じじゃないのかもしれないですね。球団としては「ある程度しっかりやってもらいますよ。そのうえでしっかり調整してくださいね」という感じなのかな......。疲れが溜まったら、ある程度の間隔は空けるけど、ロッテの頃のような感じにはならないのかもしれないですね。

【今永昇太の最大の武器は敏感力】

── 一方、カブスの今永昇太投手はいかがでしょうか?

五十嵐 去年の今永は、高めのフォーシームがすごくよかったし、低めのチェンジアップ、落ちる球の組み合わせがバツグンによかった。でも、本人に話を聞いてみると、「去年はそれでうまくいったけれども、オープン戦で投げた時に、ストレートに対する相手打者の反応が変わっていた」って言うんです。で、「去年と同じような配球だったらもう通用しないと思います。変えなきゃいけない」ってハッキリ言っていたんです。彼の武器は相手打者の狙いや雰囲気をきちんと察知できる「敏感さ」なんだなと改めて感じました。

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