大谷翔平の夢「初のポストシーズン進出」を叶えたい! エンゼルスは「先発2番手とセットアッパー」を早急に補強すべし (2ページ目)
【トラウトも今年8月で32歳】
また、エンゼルスには、大谷の引き留め以外にも、勝ちたい理由がある。マイク・トラウトは8月7日に32歳の誕生日を迎える。もしかすると、全盛期は過ぎつつあるのかもしれない。
2011年のメジャーデビューから10シーズン目の2020年まで、トラウトの三振率が23.5%を超えたのは2014年(26.1%)しかなかった。それが、直近の2シーズンは28%前後。今シーズンも27.4%だ。
また、OPS(出塁率+長打率)は.812。ほかの選手ならそう低い数値ではないが、メジャーリーグ2年目以降、トラウトのOPSは.935を下回ったことがない。
2019年の開幕前に、エンゼルスとトラウトは12年4億2650万ドル(約471億円・当時)の延長契約を交わした。しかしトラウトのポストシーズン出場は、その前の2014年に3試合だけ。エンゼルスはデトロイト・タイガースと並び、現時点では最もポストシーズンから遠ざかっている。
エンゼルスがポストシーズンへ進むために補強が最も必要なポイントは、ローテーションだろう。先発10登板以上の5人のうち、防御率3.29の大谷を除く4人は、いずれも防御率4.00を超えている。
最大の問題は、大谷とともに三本柱を形成することが期待されていた、パブロ・サンドバルとタイラー・アンダーソンにある。
ふたりとも好投する試合はあるものの、クオリティスタート(先発6イニング以上&自責点3以下)が2登板続いたことは一度もない。エンゼルスとしては、ローテーションのうしろを担う投手ではなく、できればエースか2番手クラス、少なくとも3番手クラスを手に入れたいところだ。
他球団が放出する可能性のある先発投手のうち、マーカス・ストローマン(シカゴ・カブス)とエドゥアルド・ロドリゲス(タイガース)は、2点台前半の防御率を記録している。どちらも複数年契約の途中ながら、今オフに契約を打ち切る権利を持つ。
ただし、カブスがトレード市場で売り手に回るかどうかはまだ不透明。ロドリゲスは左手の人差し指を痛めていて、復帰は早くても8月になりそうだ。
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