ダルビッシュは三振を奪いまくって、今シーズン「鉄腕超え」なるか (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 達成時、田中投手はこう喜びを噛みしめていました。

 シーズンふたケタ勝利の回数で最も多いのは、日本人メジャーリーガーの「パイオニア」である野茂英雄投手の7回。田中投手はこの記録にも、あとひとつと迫っています。

 しかし、レギュラーシーズンが60〜70試合程度となると、たとえ無敗で勝ち星を積み重ねても、せいぜい7、8勝止まりでしょう。7年連続ふたケタ勝利の記録は途絶えることになり、野茂投手に並ぶ7度目のふたケタ勝利も来年に持ち越しとなりそうです。

 それでも田中投手は、野茂投手の123勝、黒田投手の79勝に次ぐ日本人歴代3位のメジャー通算75勝をマークしています。60〜70試合程度でも開催されれば、黒田投手を抜いて歴代2位に浮上する可能性は大いにあるでしょう。

 次はシカゴ・カブスのダルビッシュ有投手。昨年は日本人として野茂投手に並ぶ4度目の年間200奪三振を達成しました。しかし今年が短縮シーズンで開幕すれば、5度目の年間200奪三振は来年以降に持ち越しとなるでしょう。

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