青木宣親の来季はメッツ残留か?ヤクルトか? ここが勝負の1カ月

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「もう2日経っているからか、気持ちはもうメッツの選手になっています。切り替えは早いですね。最近は、どこのチームにいるか自分でも忘れそうなくらい、(所属先が)目まぐるしく変わっていますから」

 9月4日、フィリーズ戦で"今季3度目の本拠地デビュー"を終えたメッツの青木宣親は、笑顔でそう話した。

加入したばかりのメッツで先発出場を続ける青木加入したばかりのメッツで先発出場を続ける青木 渡米以降の6年間で合計7チーム、2017年だけで3チームを渡り歩き、筋金入りの"ジャーニーマン"となった青木。今回の新天地・ニューヨークにも素早く適応し、チームメートやファンにも好印象を残している。9月4日の試合では、第2打席にレフト線への2塁打を放ち、メッツの一員としてニューヨークでの初安打をマーク。移籍後の4試合で17打数6安打と好スタートを切った。

 しかし、青木にメッツの印象を聞くと、少し残念そうな表情に変わった。

「個人的には勝ちたいと思っているけど、(チームは)そういう位置づけにはない。若い選手が多く、(それぞれが)結果を出そうとしている感じです」

 確かに、今季のメッツは下位に低迷し、現在は消化試合をこなす毎日。1年ごとが勝負のベテランとしては物足りない部分もあるのだろう。一方で、今季はプレー時間に恵まれてこなかった青木にとって、外野陣が駒不足のチームはやりがいのある環境でもあるはずだ。

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