カブス108年ぶり世界一の裏に、凄腕フロント「5ヵ年計画」があった (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
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 ドラフト上位の若手をファームで育て、経験豊富なベテランを重宝し、無名選手の才能を開花させる。すべてエプスタインを中心としたフロントの手腕によって、低迷していたカブスは再建を果たしました。エプスタインが副社長に就任して5年目――。108年ぶりの世界一はまさに、「5ヵ年計画」の集大成と言えるでしょう。

 レッドソックスの「バンビーノの呪い」に続き、カブスの「ヤギの呪い」も解いたエプスタインは、メジャーリーグの歴史に名を刻みました。ただ、これで終わりではありません。エプスタインはカブスとの契約を延長したので、今後はカブスを常勝軍団とするべく、次のステップを見据えていることでしょう。

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プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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