ア・リーグ決戦は、必勝リレーのインディアンスvs.猛打ブルージェイズ (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 対するインディアンスは、エースのコーリー・クルーバーはケガから復帰したものの、2番手のカルロス・カラスコと3番手のダニー・サラザーはともに残りシーズン絶望。信頼できる先発ピッチャーの少なさは、短期決戦のプレーオフにおいて致命傷です。

 また、打線も前述のとおり、ブルージェイズのほうがインディアンスより格上。ディビジョンシリーズで7人もの選手がホームランを打っているブルージェイズは、どこに投げても長打されそうな雰囲気を持っています。インディアンスはア・リーグ1位の盗塁数(134個)を武器に、スピードあふれる機動力野球で対抗するしかありません。

 ただ、インディアンスはブルペンにいい人材を揃えているので、序盤でリードしてゲーム終盤まで引っ張れば勝機が見えてくるでしょう。5回途中まで先発が耐えてくれれば、その後は絶好調のミラー、中継ぎのブライアン・ショー、そしてクローザーのコディ・アレンという「必勝リレー」に持ち込めます。

 ブルージェイズはレギュラーシーズン最後の2試合を連勝で締め、ワイルドカードゲームでボルチモア・オリオールズを撃破し、そしてディビジョンシリーズも3連勝。現在6連勝中です。対するインディアンスも、レギュラーシーズン最後のカンザスシティ・ロイヤルズ3連戦をすべて勝利し、ディビジョンシリーズも3連勝。こちらも同じく、現在6連勝中という状況です。

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