機動力よりパワー。ロビンソン・カノ率いるマリナーズが改革成功 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 昨シーズン35本塁打を放ったマチャドは、今シーズンも変わらず絶好調。4月のア・リーグ月間MVPに輝きました。ショートのJ.J.ハーディがケガをした際には、本職のサードからコンバートして貢献するなど、攻守にわたってオリオールズを引っ張っています。

 また、昨年12月にトレードで移籍してきたトランボの活躍も見逃せません。ロサンゼルス・エンゼルス時代には3年連続で30本前後のホームラン数を記録していたのですが、その後は不振に陥っていました。しかし、オリオールズでは本来のパワーがよみがえり、現在ア・リーグ2位タイの15本塁打をマークしています。

 3人が軸となってホームランを量産することによって、オリオールズのチーム本塁打数はア・リーグ3位タイ(69本塁打)。ア・リーグ東地区で強烈なインパクトを残しているこのトリオは必見です。

 一方、中地区で注目すべきチームは、2013年から3年続けて負け越しているシカゴ・ホワイトソックスでしょう。昨シーズンも76勝86敗という成績に終わり、首位から19ゲーム差も離されての中地区4位でした。それが今シーズン、序盤戦の5月9日時点で23勝10敗・勝率.697と、ア・リーグでダントツ1位の勝率をマークしたのです。

 開幕前、シカゴで注目といえば、昨年飛躍したシカゴ・カブスのほうでした。ところが、ライバルのホワイトソックスが突如大ブレイクしたことで、シカゴの町はお祭り騒ぎとなっています。

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