来日した元メジャー助っ人たちは、現地でどんな評判だったのか? (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Kyodo News

 しかしながら、ヘイグはメジャーに定着できず、プロ生活の多くをマイナーで過ごすことになります。ただ、マイナーでは非常に優秀な成績を残しました。2011年と2013年にはマイナーリーグで最多安打をマークし、昨年トロント・ブルージェイズに移籍して傘下のバッファローでも打率.338・11本塁打・92打点を記録。打率(.338)、出塁率(.416)、安打数(177本)、OPS(.885)でリーグ1位となり、トリプルAのインターナショナルリーグで文句なしのMVPに輝きました。

 ヘイグは打球を広角に打ち分けることのできるラインドライブヒッターで、二塁打が多いのが特徴です。昨年のトリプルAでも33本の二塁打をマークしており、球場の狭い日本ならホームランになる可能性も高いと思います。また、選球眼がよく三振も少ないので、昨年まで阪神に在籍していたマット・マートンの後釜として最適の新助っ人ではないでしょうか。

 一方、パ・リーグで注目している新たな元メジャーリーガーは、オリックスに入団したブレント・モレルです。日本ではあまり話題になっていませんが、今年日本にやってきた新助っ人のなかでも、モレルは特に才能豊かな選手だと思います。

 2008年のドラフト3巡目・全体86位でホワイトソックスに入団したモレルは、2010年にマイナーで打率.322をマークし、その年の9月にメジャーデビューしました。そしてシーズン後、アリゾナ・フォール(秋季)リーグに参加すると、打率.435という好成績を残して首位打者を獲得。2011年にはチームのプロスペクト(若手有望株)・ランキングで2位に選ばれたのです。ちなみにそのときの1位は、現在メジャーを代表するエースのクリス・セール。3位は前述の中日・ビシエドでした。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る