MLB若手有望株。これがマエケンと新人王を争うライバルだ (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 次は、ミネソタ・ツインズのバイロン・バクストン(22歳)というセンターを紹介します。2012年のドラフト1巡目・全体2位でツインズに入団したバクストンは、いわゆる「ファイブ・ツール・プレーヤー(万能選手)」。バッティング・ミート、パワー、走塁技術&スピード、守備、送球能力――これら5つの項目すべてにおいて、高いレベルを兼ね備えている選手です。

 しかし、昨年6月14日にデビューしたものの、46試合で打率.209・2本塁打・6打点という結果に終わり、目立った活躍はできませんでした。その原因は、不利なカウントに追い込まれるとボール球に手が出て三振するなど、バッティングに関して未熟だったからだと言われています。

 ただ、バクストンは守備や走塁だけでも、十分にメジャーでブレイクできるだけの逸材です。センターの守備力はすでにメジャーのなかでも一級品で、関係者の間では、「若き日のトリー・ハンターを思い出す」と評されています。昨年かぎりで引退したハンターはツインズ時代、オールスターの常連として9年連続でゴールドグラブ賞を受賞した名センター。開幕から1番・センターを期待されているバクストンは、前田投手とは逆のア・リーグ新人王の最有力候補と目されています。

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