2013.05.09

野茂英雄以来の衝撃?ニューヨーク・メッツから「超豪腕」現る

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

圧倒的な数字でナ・リーグ月間最優秀投手に選ばれたニューヨーク・メッツのマット・ハービー【2013年MLBニューカマー@投手編】

 メジャーリーグが開幕して1ヵ月ほど経つと、毎シーズン、個人成績のランキングを見て驚かされることがあります。それは、錚々(そうそう)たる一流プレイヤーに並んで、あまり知られていない選手の名前が上位に食い込んでいることです。そんな若手の出現も、メジャーリーグの魅力のひとつ。今シーズンも開幕早々、すごい豪腕ピッチャーが現れました。そこで今回は、2013年のニューカマー投手を紹介したいと思います。

 まず、真っ先に取り上げたい豪腕ピッチャーとは、ニューヨーク・メッツに所属するマット・ハービーという24歳の右投手です。ノースカロライナ大学時代からアマチュア野球界で名を轟(とどろ)かせたハービーは、2010年ドラフト1巡目全体7位でメッツに入団しました。するとハービーは、上位指名に応えるべく、プロ1年目のシーズン、シングルAからダブルAに昇格する時点で最多奪三振数をマーク。その後、トントン拍子でマイナーの階段を駆け上がり、2012年7月には早くもメジャーデビューを果たしました。

 そして、初めてメジャーのマウンドに立ったハービーは、いきなりセンセーショナルなデビューをしたのです。敵地に乗り込んだアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で先発すると、なんとデビュー戦の球団記録となる11奪三振をマーク。さらに、5イニング3分の1を投げて2安打に抑え、1900年以降の近代野球史上初となる「デビュー戦でふたケタ奪三振・2安打以下」の好投を見せました。その後もハービーは素晴らしいピッチングを続け、2012年シーズンは59イニング3分の1を投げて70奪三振を記録。しかも、ヒットは42本しか許しませんでした。