【MLB】ドラフト全米1位、超大物ブライス・ハーパーがついにデビュー!? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 そんなハーパーの憧れの選手は、往年のヤンキースの名選手、ミッキー・マントル。メジャー史上最長となる172メートルの特大アーチを記録したことでも有名な選手で、そんなパワーにハーパーも憧れを抱いているのでしょう。また、1999年ドラフト全体1位で指名され、2010年のア・リーグMVPに輝いたジョシュ・ハミルトン(テキサス・レンジャーズ)と比較されることも多く、メジャーデビュー前からハーパーの期待値はますます高まっています。

 アメリカでは現在、「19歳のハーパーが、開幕レギュラーになれるのか?」という話題で持ち切りです。ナショナルズのデーブ・ジョンソン監督も、「開幕からライトで起用したい」と前向きなコメントをしています。はたしてハーパーは、開幕スタメンに名を連ねられるのでしょうか。

 過去に19歳でデビューした有名な選手と言えば、1989年のケン・グリフィー・ジュニア(当時シアトル・マリナーズ)でしょう。19歳で127試合に出場し、16本塁打を放ちました。トリプルAを経験せず、プロ経験わずか1年でメジャーに昇格しそうなハーパーなら、偉大な先輩グリフィーを抜くことも十分可能です。ア・リーグ、ナ・リーグともに今年も楽しみな新人ばかりですが、ハーパーはその中でも別格。将来、殿堂入りするかもしれない彼のデビューは、ぜひとも見逃さないでください。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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