【今日は何の日?】史上初の600セーブ男、ホフマン引退
トレバー・ホフマンの背番号51は、パドレスの永久欠番となっている【2011年1月11日】
通算601セーブの名クローザーが43歳で引退を決意
1989年に内野手としてシンシナティ・レッズと契約したトレバー・ホフマンは、マイナーでまったく芽が出ず、首脳陣から投手へのコンバートを打診される。それが、ホフマンの野球人生の転機となった。1993年、移籍したフロリダ・マーリンズでメジャーデビューを果たし、初セーブを記録。その後、1995年から2009年まで、30セーブ以上を14度もマークする。
ストレートの球速は時速140キロ程度ながら、得意のチェンジアップでメジャーの強打者相手に三振の山を量産。リッチ・ゴセージ(セーブ王3回/1972-1994)やデニス・エカーズリー(1992年サイ・ヤング賞/1975-1998)、リー・スミス(セーブ数歴代3位/1980-1997)ら歴代豪腕クローザーの中でも、秀でた奪三振率を誇った。2006年9月に479セーブ目を記録し、スミスが保持していたメジャー歴代最多セーブ記録を更新。2010年にはメジャー史上初の通算600セーブを達成した。
しかし2011年1月11日、ホフマンは「今が引き際」と語り、現役引退を決意。メジャー生活18年、希代の名クローザーは43歳で、その野球人生に幕を下ろした。通算601セーブは、昨年9月にマリアノ・リベラに抜かれたものの歴代2位。背番号51は、16年間在籍したサンディエゴ・パドレスの永久欠番となっている。