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【夏の甲子園2026】「ウチを選んでくれるのは『Bランク』の選手たち」 八幡商が15年ぶり甲子園をつかんだ"名門復活"の舞台裏 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

 試合は先発した久保田がチェンジアップを駆使して、4回1失点と好投。中盤まで接戦が続いたが、5回裏に落とし穴が待っていた。エースの田上がリリーフのマウンドに上がると、制球が定まらずに一挙6失点の乱調。田上は「立ち上がりの課題を改善できなかった」と肩を落とした。

 それでも、6回以降は「ストレートを張られていたので配球を変えた」と立ち直り、田上は無失点に封じる。8回二死からは3番手の高木がマウンドに上がり、甲子園出場の原動力になった3投手が揃い踏みを果たした。

 試合は1対7で完敗。それでも、小川監督は「ここからですね」と前を向いた。

 主将の桑原太暉は、後輩たちに望みを託した。

「2年生はベンチ入りメンバーも多く、能力の高い選手も多いですから。また強い八幡商を取り戻してもらいたいです」

 地域に応援される、守りの野球を掲げる商業高校。そう聞くと、まるで昭和にタイムスリップしたかのようだが、アップデートは確実に進んでいる。

「強い八幡商」が今後も定着すれば、滋賀の高校野球界はますます盛り上がるはずだ。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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