スカウトが熱視線を送るセンバツ注目の好投手10人 大阪桐蔭の怪物、栃木の怪童、サラブレッド左腕など多士済々 (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

1年夏から甲子園のマウンドを経験している八戸学院光星の洗平比呂 photo by Ohtomo Yoshiyuki1年夏から甲子園のマウンドを経験している八戸学院光星の洗平比呂 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る洗平比呂(八戸学院光星3年/180センチ・80キロ/左投左打)

3回目の甲子園マウンドに立つサラブレッド左腕。力感のない投球フォームから最速147キロの快速球を投げ込むが、この投手のキモは初見で攻略困難なスライダーにある。スライダーを膝元に落とせるため、右打者を苦にしない。昨夏の甲子園ではノースアジア大明桜(秋田)を完封するなど、全国舞台での経験も武器だ。父・竜也氏は元中日左腕で、光星学院高(現・八戸学院光星)時代は3年連続で夏の青森大会準優勝という悲運のエースとして知られた。八戸学院光星は洗平のほかにも最速148キロを誇る岡本琉奨と、横角度から切れ味抜群の快速球を投げる森田智晴と左腕トリオを形成する。開幕カードに組まれた関東一(東京)との初戦を勝ち抜ければ、勢いに乗りそうだ。

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