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高校ナンバーワン捕手、「村神様」の弟、讃岐の怪童...夏の甲子園で絶対に見逃せない個性派の野手10人 (9ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki、Nikkan sports

徳島大会では不振に終わったが、堂々の体躯から強烈な打球を放つ鳴門の前田一輝徳島大会では不振に終わったが、堂々の体躯から強烈な打球を放つ鳴門の前田一輝この記事に関連する写真を見る前田一輝(鳴門/190センチ・92キロ/右投右打)

伸びしろの幅広さに関しては今大会ナンバーワンのロマン枠。グラウンドに立つだけで見る者は遠近感が狂ったのではと思うほど、その巨体には存在感がある。外野手だけでなく、投手としても140キロ超の剛速球を投げ込む強肩は、試合前のシートノックから観衆の度肝を抜く。今夏の徳島大会は4試合で打率.188、0本塁打、1打点と音なしに終わった。打撃面の確実性は大きな課題ながら、多少の粗には目をつぶって夢を見たくなる晩成型の大器だ。初戦は大会2日目、近江との対戦が決まっている。

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