神奈川の県立に最速147キロ右腕。圧巻の「27イニング57奪三振」をマークした澤田寛太にプロ9球団が熱視線 (3ページ目)

  • 大友良行●文・写真 text & photo by Ohtomo Yoshiyuki

 松本スカウトが言うように、バッティングでも高い評価を受ける澤田。練習では5球に1球は左翼ネットを超えて、約120メートル先にある校舎の屋上まで飛ばす。窓ガラスも何度か割っているため、練習では金属バットの使用を禁止され、木製を使っている。

 あと数カ月もすれば最後の夏が始まる。澤田が意気込みを語る。

「春は投手として任されていたのに、力を発揮できなかった。そこが一番悔しい。夏までには、どんな投手にも負けない強い球を自分の武器にしたい。野球は今後も続けていきたいです。プロ、社会人、大学と、どこに行くとしても野球で有名になりたい。目標はソフトバンクの千賀滉大投手です」

 夏を前に、スカウトたちの"澤田詣で"があとを絶たない。

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