明徳義塾のエースを仙台育英の監督も賞賛。130キロ台の直球で圧巻の防御率を誇るわけ (4ページ目)

  • 寺下友徳●取材・文 text by Terashita Tomonori
  • photo by Terashita Tomonori

【仙台育英戦突破の先に見据える「2つの夢の実現」】

 こうして昨秋からスケールアップして迎えるセンバツの舞台。明徳義塾の生命線となる代木は「球速は出したいですよ」と本音を交えつつ、こう決意を語る。

「甲子園だからといってやることを変えず、自分たちの野球をしていきたい。ストレートもスピンが効いてレベルが上がってきていますが、僕が秋に勝てたのはコントロール。高知戦もそうだったように平常心の中で相手より強い気持ちを持ち、コントロールで勝負する。コロナ禍でも野球ができることに感謝して、監督、コーチ、保護者に恩返しする想いで、まずは仙台育英戦に全力を尽くしたいですね」

ーーでは、その先に見据えるものとは?

「チームとして目指しているものは全国制覇。僕はチームがいかに勝てるかを考えてずっと投げてきた。その結果として自分が目指している『高卒プロ入り』が叶えばいいと思っています」

 高校野球の原点「For The TEAM」を体現する代木大和。その左腕で2つの夢を実現する戦いが、始まろうとしている。

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