高校野球芸人が語る。センバツ出場校予想と
絶対に見逃せない注目選手

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

かみじょうたけし×いけだてつや「高校野球対談」(後編)

「高校野球芸人」としてお馴染みのかみじょうたけし(松竹芸能)といけだてつや(人力舎)がウェブ上にて対面。東西の高校野球芸人のリモート対談後編では、3月に開催予定の選抜高校野球大会(センバツ)の見どころについて語り尽くした。

「高校野球対談」前編はこちら>>

昨年秋の東海大会を制した中京大中京のエース・畔柳亨丞昨年秋の東海大会を制した中京大中京のエース・畔柳亨丞── 春のセンバツ出場校が今月29日に決定します。お二人の注目している選手、チームを教えてください。

いけだ 僕は中京大中京(愛知)のエース・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)くんです。この冬を越えたら、大会の目玉になるんじゃないかと思っています。

かみじょう 苗字も名前も読み方が難しいんだよね(笑)。でも、そこを含めてスター性がありそう。

いけだ 2020年の高校生の目玉だった高橋宏斗くん(中日ドラフト1位)のすぐ下にまたすごい投手が育っていたのも驚きなんですけど、さらに畔柳くんのストレートの回転数は同時期の高橋くんより上なんだそうです。あのストレートは見ているだけでゾクゾクしますよ。

かみじょう それは楽しみやなぁ。

いけだ でも、今年は近畿勢がすごく粒揃いですよね。小園健太くん(市和歌山)は畔柳くんと双璧になるんじゃないですか?

かみじょう 小園くんはええよ。MAX150キロ以上を投げるから速球派に思われがちやけど、力感ないフォームでスイスイ投げられて、なおかつカットボールがめちゃくちゃいい。将来は千賀滉大投手(ソフトバンク)のような、とんでもない投手になれるんじゃないかな。

いけだ 市和歌山は昨秋の新チームになってから、智辯和歌山に3回も勝っているんですよね?

かみじょう そうそう。あの同じチームに2回負けることがないと言われる智辯和歌山に。小園くんのワンマンチームではなくて、中学時代からバッテリーを組む松川虎生(こう)くんもプロ注目の捕手なんよ。秋の大会を見て、小園・松川バッテリーのテンポがとてつもなく速くて恐怖すら覚えたもん。「打たれへんから。ごめんな!」ってポンポン投げ込んで、バッターをリンチしてるみたいやった。

いけだ すごい......。「バッテリーハラスメント」ですね(笑)。

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