2020.07.13

宿命のライバル静高・静商に注目選手。
新鋭私学には大型野手が揃う

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

スポルティーバ厳選! 
高校野球 47都道府県の注目選手
静岡編

  新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を行なうことを決めた。静岡も7月11日から「2020夏季静岡県高校野球大会」が開催され、8月1日に決勝が行なわれる予定だ。白熱した戦いが繰り広げられるなか、活躍が期待させる好選手たちを紹介したい。

最速148キロを誇る静岡商のエース・高田琢登 今年の静岡は、県内屈指の伝統校であり、宿命のライバルである「静高(しずこう/静岡高)」と「静商(せいしょう/静岡商)」に注目選手が揃う。

 なかでも注目は、静岡商の左腕・高田琢登(たくと)だ。7月5日に行なわれた静岡高との練習試合に先発し、7回をわずか1安打に抑え、3者連続を含む7奪三振と圧巻の投球を披露した。

 高田は1年夏からベンチ入りし、2年からはエースとしてマウンドに立ってきた。昨年夏に146キロをマークし、秋には148キロを記録するなど順調に階段を駆け上がってきたが、東海大会1回戦で津商(三重)に10失点KO負け。そこから下半身トレーニングに力を入れ、スプリットもマスターした結果、ストレートはコンスタントに140キロを超え、空振りを奪える球種ができたことで実戦力が格段に上がった。

 一方の静岡高にも、昨年からマウンドに上がる左腕の松本蓮が今年も健在。松本は昨年夏の甲子園初戦の津田学園(三重)戦で2番手として登板。チームは1−3で敗れたが、松本は6イニング無失点と好投し、大きな自信を得た。

 野手陣も昨年のメンバーが多く残る。なかでも遊撃手・相羽寛太は全国レベルの選手だ。とくにスピードと柔軟性を兼備するフィールディングは出色。全身のバネを効かせたバッティングも着実に進化しており、さらなる飛躍に期待したい。

 この夏の大会は初戦で敗れたが、昨年秋に東海大会ベスト4に進出し、8月に開催される「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場する加藤学園は、140キロ近いストレートと抜群の制球力が武器の肥沼竣(こいぬま・しゅん)がマウンドを守る。粘り強い投球が身上で、実戦力の高さはピカイチ。