2020.06.12

高岡第一に独特オーラのスラッガー。
文武両道で学校案内の表紙も飾る

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 180センチ、82キロのバランスが取れた体つきは、入学当初からほとんど変わっていない。

「『入学時は細かった』という印象はないですね。動きも周りの選手とは違っていて、入学してすぐに『レギュラーとして起用できる』と思いました」

 NTT西日本で監督を務め、NHKの高校野球中継の解説でもおなじみだった高岡第一の村本忠秀監督は、中家諒(外野手/右投右打)についてこう絶賛する。1年春の県大会でいきなり「1番・レフト」としてスタメンに名を連ねたが、村本監督はその理由を説明する。

1年春からレギュラーとして活躍してきた高岡第一・中家諒「当てはめるところがなくて1番に座らせたんです。でも、それが見事にはまって。たしか、その大会で5割以上の打率を残したんじゃないですかね」

 夏には背番号7となり、不動の1番打者となった。初球から積極的にバットを振り、芯を外しても内野手の間を抜けていく。

「もともと振る力はありました。どんどん振っていけるから野手の間を抜けていくのかなと......」(村本監督)

 積極性のあるバッティングは3年間変わらず、パワーも身につけていった。今年春の時点で高校通算本塁打は20本を超えた。中家は自身のバッティングについてこう語る。

「芯でとらえた時の打球の速さと飛距離には自信があります。今年になってから右中間に打つことを心がけて、甘いボールをしっかりとらえられるようになりました」