涌井秀章の元女房役が横浜高の監督に。「練習で泣け、試合で笑え」 (3ページ目)

  • 大友良行●文 text by Ohtomo Yoshiyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

「公立とか私学とか、分けて考えてはダメ。チームがしっかりすれば、いい選手も来てくれるし、強くなってくる。選手には『練習で泣け、試合で笑え』と。そこから上位進出が見えてくるし、甲子園も近づいてきます」

 そう語る村田監督だが、これまでと違い、今度は追われる立場になる。そこで村田監督にいくつか質問してみた。

── 横浜高の監督の打診を受けた時の心境は?

「ちょうど母校が男女共学になる新生・横浜高の記念すべき年。大役の重さに正直悩みました。大学時代に2年間コーチをさせてもらった時、高山コーチはまだ選手でした。その彼が頑張っていることも聞いていましたし、母校が窮地に追い込まれているので、なんとか力になれればと思いました。人生が大きく変わる瞬間でしたが、人生一度しかないので挑戦することにしました」

── 指導者として選手を育てるのに必要なことは?

「主役は選手たちです。私は横高で人生を変えてもらった。今があるのは横高のおかげ。数多くある学校のなかから、横高を選んだ子どもたちの人生がかかっています。責任重大ですが、向き合えば子どもたちはやってくれる。昔と比べて選手を教えるのは難しい時代になっていますが、しっかり向き合って勉強すれば、いい指導を見出せると思います」

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