2018.09.05

山﨑武司が100回大会の強打者を分析。
プロ同等の技術を持つのは?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 岡沢克郎、大友良行●写真 photo by Okazawa Katsuro、Ohtomo Yoshiyuki

 現役時代にプロ通算403本塁打を放った山﨑武司氏が、甲子園で活躍した強打者の技術をアナライズする恒例企画。今夏も根尾昂、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)ら、聖地を沸かせた強打者が続々と現れた。山﨑氏の目に彼らのプレーはどのように映ったのか。今後に向けた課題も含め、名スラッガーの打撃論を聞いた。

この夏の甲子園で3本塁打を放った大阪桐蔭・根尾昂根尾昂(大阪桐蔭3年/177cm・78kg/右投左打/投手・遊撃手)

何度も見ていますが、やっぱりドラフト1位で競合する選手です。なんでも器用にできることが一番の強み。バットコントロールは天才的だし、ショートの守備も非常にいい。個人的な願いとしては、プロでは野手でやってほしいですね。大谷翔平(エンゼルス)と違って、打撃も投球も10点満点ではない。打撃10点、投球8点……という感じですから。ただ、打者としても課題があります。ボールを呼び込む際に右肩が内側に入りすぎて、センターカメラから見ると背番号が見える。インコースがさばきにくくなるので、上の世界では壁に当たるでしょう。真っすぐテイクバックを取れると、インコースもさばけるし、確率が上がります。とはいえ、意識も高いし何の心配もしていません。プロのスピードに慣れれば、活躍してくれるでしょう。