2018.07.20

佐賀北、奇跡の初優勝から11年。
「がばい旋風」が高校野球に帰ってきた

  • 加来慶祐●文・写真 photo by Kaku Keisuke

 副島の採用試験合格を待ち構えていたかのように、昨年秋には久保が母校の監督に就任し、優勝した夏に記録員としてベンチに入っていた真崎貴史が、杵島商の監督に就任している。これで"がばい旋風"の3人が、現役の指導者として佐賀の高校野球界に揃った。

 この夏の佐賀大会では、杵島商と佐賀北が初戦敗退。唐津工は準々決勝まで勝ち進んだが、有田工に敗退。"がばい対決"は持ち越しとなったが、今後、佐賀県の高校野球を盛り上げていくことは間違いない。副島は言う。

「自分たちの原点は北高(佐賀北)にあるんです。各自、役割をまっとうすることで、自分たちは日本一になりました。生徒たちだけで考え、役割を身につけさせたいですね。そうすれば、課題を克服する能力を生徒自身が備えてくれるはずなので」

 初戦の三養基(みやき)戦を9-4で勝利したあと、副島は「よかったです。『3人とも初戦負けじゃないか』と言われずにすんだので......」と笑った。再び甲子園の地に足を踏み入れることはできるのか。

 副島の"がばい旋風"第2章が幕を開けた。

◆甲子園常連の強豪校が次々に敗退。「番狂わせ」はなぜ起こるのか?>>

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