山本昌がセンバツ投手11人を鑑定。「プロでもやれる」と驚くのは? (11ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

宇ノ気中学時代に全国制覇を達成した星稜の奥川恭伸宇ノ気中学時代に全国制覇を達成した星稜の奥川恭伸奥川恭伸(星稜2年/182cm・81kg/右投右打)

中学時代には軟式野球で全国制覇した投手と聞きましたが、体のブレがないのでストライクを取るのに困らない投手に見えました。2年生でも体は大きいし、腕の振りも強い。あとは体を作って、もっと体重移動をして捕手寄りでボールを投げられるようになれば、シュート回転するクセが徐々にやわらいでいくはずです。股関節が硬いというより、体重移動する意識が薄いように感じるので、伸びる余地は大いにあります。

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 現時点で私が特に面白い投手だなと感じたのは、根尾くん(大阪桐蔭)、市川くん(明徳義塾)、土居くん(松山聖陵)の3人です。

 プロでもすぐに使えそうなのは市川くん。将来性の高さなら土居くん。伸びしろがあり、さらに比較的早く出てくる可能性もある根尾くん。それぞれに個性があって楽しみです。

 高校生は2年の冬から3年の夏にかけて、別人のように伸びる投手がいます。今夏の甲子園は100回記念大会で出場校も55校と増えますし、まだ見ぬ逸材も登場するでしょう。驚くような好素材のピッチングが見られることを期待したいですね。

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◆山﨑武司がセンバツ10人の強打者を評価。特に「ベタ惚れ」なのは?>>

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