2017.10.07

西武・源田に続く「いきなりレギュラー」
候補の社会人野手が4人いる

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 即戦力なら社会人選手――昔からドラフトの”定説”として語られてきたが、近年はその”定説”に疑問を持たれるほど、特に野手については社会人出身選手の即戦力としての活躍が目立たなくなっていた。だがそれでも、DeNAの倉本寿彦(日本新薬→2014年ドラフト3位)や戸柱恭孝(NTT西日本→2015年ドラフト4位)、楽天の足立祐一(パナソニック→2015年ドラフト6位)といった選手たちのように入団してすぐに主力となり、チームを支えている例もある。

 そしてなんといっても、昨年、トヨタ自動車からドラフト3位で西武に入団した源田壮亮だ。ショートのレギュラーを獲得し、ここまで全試合に出場。リーグ4位の154安打を放つなど、パ・リーグ新人王の最有力候補となっている。

源田が抜けた後、トヨタのショートを守る藤岡裕大

 ちょうど昨年の今頃の時期、ドラフトの話題でいろいろなメディアに出させていただいた。相手が聞きたいのは、創価大の田中正義(現・ソフトバンク)であり、桜美林大の佐々木千隼(現・ロッテ)や横浜高の藤平尚真(現・楽天)、履正社の寺島成輝(現・ヤクルト)といった選手たちのことだ。

 そのなかで私は「トヨタの源田壮亮は守備だったら、すぐレギュラーですよ」と、ことあるごとに言っていた。しかし、まったく相手にされなかった。あるテレビ番組にいたっては、源田についての発言部分は見事にカットされてしまった。

 それがこの活躍である。久しぶりに社会人野球から骨っぽい”仕事師”が生まれた印象だ。では、今年の社会人野手のなかに、源田のように1年目からチームの中軸として活躍が期待できる選手はいるのだろうか。