【高校野球】夏の甲子園で評価を上げた「16人のドラフト候補」 (5ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 初戦の東海大甲府戦で2安打を放ち、守っても盗塁を刺すなど躍動した静岡高の捕手・堀内謙伍もこの大会で評価を上げた。

「スローイングに安定感が増した。もともと打つのはわかっている。肩があって、打てる捕手というのは高校から獲りたいもの。プロ志望届を出せばドラフトにかかるでしょう」(パ・リーグ球団スカウト)

 この他にも、投手では遊学館の小孫竜二(こまご・りゅうじ)、霞ヶ浦の綾部翔、仙台育英の佐藤世那、打者では大阪偕星学園の姫野優也、作新学院の朝山広憲らの名前が挙がった。

「確実にドラフトにかかる選手が少なく、寂しい大会ではあったけど、プロのレベルにあるかどうかの当落線上の選手が多く、スカウトとしては仕事が多かった」

 あるスカウトがそう語ったように、春から夏にかけての成長で評価を上げた選手が増えたのが今大会。小笠原、オコエと飛躍的に伸びたふたりの活躍を刺激に、彼らと同級生の選手たちがさらなる成長をしてくれることに期待したい。

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