DeNA今永昇太「おそらく僕は完全試合をしないと納得できない」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

今永昇太インタビュー(前編)

 確信のある理路整然とした語り口調。ここまでルーキーとして10試合に登板し、4勝4敗、防御率2.30と好成績を挙げている横浜DeNAベイスターズの今永昇太。可能性を大いに秘めた男の口から発せられる言葉には、マウンドで披露するピッチング同様、ルーキーとは思えないキレと思慮深さがある。

6月9日現在、セ・リーグ4位の防御率2.30をマークしている今永昇太6月9日現在、セ・リーグ4位の防御率2.30をマークしている今永昇太

―― 今永投手はピッチングもさることながら『言葉力』も話題です。自分の言葉で"伝える"ということを大切にされているのですか。

「あるように見せているだけです(笑)。ただ大学時代から取材されることが多く、自分の語ったことと掲載されることにギャップを感じることがあったんです。自分はそんなつもりではないのに、いろんな捉え方があるんだなって。ですから、なるべく自分の言葉をしっかりと伝えたいと思っています。ただ、報道してもらわなければ自分たちのことを伝えてもらえないので、そういう意味ではとても感謝はしているんです」

―― 合同自主トレから約半年、プロの世界、野球だけに集中できる環境はいかがですか。

「すごく責任を感じています。自分やチームのためだけではなく、応援してくれるファンの皆さんや家族はもちろん、故郷の友人たちに顔向けできない成績を残すわけにはいかないので、いろんな意味でアマチュア時代とは責任感の違いを感じていますね」

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