2014.07.14

【自転車】片山右京「それぞれ異なるレーサーのタイプとは?」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira photo by AFLO

遥かなるツール・ド・フランス 〜片山右京とTeamUKYOの挑戦〜
【連載・第13回】

 現在、ロードレースの本場欧州では、第101回ツール・ド・フランスが開催されている。7月5日にイギリスのリーズからスタートした今年は、7月27日のパリ・シャンゼリゼで終幕を迎える。3年後のツール参戦を目指すTeamUKYOの挑戦を追いかける上で、自転車ロードレースの基礎知識を知っておけば、よりその魅力が分かることだろう。そこで今回は、現在行なわれているツール・ド・フランスの情報を織り交ぜながら、自転車ロードレースの基本的な見かたを紹介する。

(前回のコラムはこちら)

ツール・ド・フランス2014の開幕ステージを制したのはマルセル・キッテル(一番左) ツール・ド・フランスなどの長期間に渡って行なわれるステージレースでは、1日当たり約200キロの区間を走行する。日本でいえば、東京〜静岡、あるいは大阪〜名古屋の距離を、自転車の大集団が毎日移動している姿を想像すればいいだろうか。

 当然ながら、それだけの長い距離の間には、さまざまな自然地形を走行する。真っ平らな地面が続く場所もあれば、傾斜の急な山道の登坂が延々と続く区間もある。また、細かい起伏を何度も繰り返す区域もあるだろう。これらの日々のコース(ステージ)の特徴によって、例えば今年のツール・ド・フランスは、
・平坦(flat)ステージ → 9ステージ
・中級山岳(hill)ステージ → 5ステージ
・上級山岳(mountain)ステージ → 6ステージ(そのうち山頂ゴールが5ステージ)
・個人タイムトライアル(ITT)ステージ → 1ステージ
 と区分されている。

 これら各ステージでの駆け引きや攻防については次回コラム以降に紹介する予定だが、コースレイアウトの特徴が異なれば、その各ステージで活躍する選手のタイプも当然ながら異なる。例えば同じような距離を走るランニング競技でも、箱根駅伝のような山登り区間の10キロと、フラットな400メートルトラックを25周する1万メートルでは、選手に要求される身体能力が異なることを想起すれば、それが自転車の世界でも同様にあてはまることは容易に理解できるだろう。