【新車のツボ164】コペンGRスポーツ
トヨタがイジッたダイハツ製スポーツカー (2ページ目)
GRカンパニーの仕事のなかでも、今回のコペンも含めた"GRスポーツ"とは良くも悪くも、もっともライトな内容の商品となる。手が加えられるのは内外装部品とボディ構造、そしてシャシー関連のみで、基本的にはエンジンなどのパワートレーンはノーマルのままである。そうした手ごろな内容から、GRスポーツはアクアやプリウスなどの実用車からヴォクシー/ノアなどのミニバンにまで用意される一大シリーズに成長しているのだ。
コペンGRスポーツは、根っからのコペン好きだったトヨタの一社員の個人的思いつきが、あれよあれよ......と具体化したのだという。それにしても、ダイハツがトヨタの完全子会社とはいえ、あくまで独立した企業である。2つの大企業を同時に動かすプロジェクトは本来は大事業のはずだが、たかが少量生産の遊びグルマ(失礼!)のために、それをパッと実現してしまうあたりに、昨今のトヨタグループの勢いを感じさせる。
というわけで、コペンGRスポーツの"ならでは"の部分は、前後バンパーやシートなどを筆頭とする内外装の専用デザイン化に加えて、写真の床下の補強とスパッツによる空力の調整、そして専用のバネとダンパーなどだ。
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