【新車のツボ122】マツダ・デミオ15MBマニアに密かな人気の「隠れデミオ」 (4ページ目)

　もっとも、これを"ファーストカーで乗るデミオ"として、オタク視線でねっとりと観察すると、ツッコミどころがゼロではない。たとえば「せめて、ステアリングホイールだけは革巻きにしてよ」とか「どうせ1.5リッターを積むなら、ロードスター（第105回参照）と同じエンジンならもっと楽しいのに」など勝手な言い分はいくつもある。

　ただ、クルマのような量産工業製品は選択肢を増やすほど、シロウトが考える以上にコストがかさんで、結果的には高額にならざるをえない。だから、四の五のいう前に、こんなマニアなデミオを世に出してくれたことだけで、マツダに敬礼したい気分である。

　それにしても、こういうクルマを目ざとく見つけて、迷うことなく街乗り用に乗って楽しむなんて、世の中にはやっぱりツボを分かった人たちがいるんだなあ。

　
【スペック】
マツダ・デミオ15MB
全長×全幅×全高：4060×1695×1500 mm
ホイールベース：2570mm
車両重量：1010kg
エンジン：直列４気筒DOHC・1496cc
最高出力：116ps／6000rpm
最大トルク：148Nm／4000rpm
変速機：6MT
JC08モード燃費：19.2km/L
乗車定員：５名
車両本体価格：150万1200円

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