【新車のツボ122】マツダ・デミオ15MBマニアに密かな人気の「隠れデミオ」
マツダ・デミオといえば、クルマ好きにも積極的に選ばれるコンパクトカーだ。その理由は「室内空間やトランクは少しせまいけど、素直にカッコよくて、走りにキレもある」といったところか。そんなデミオでは"安価な軽快な1.3リッターガソリン"と"高性能でスポーティな1.5リッターディーゼル"という2種のエンジンが基本的な柱である。
......のだが、昨年秋、デミオにひっそりと1.5リッターガソリン車が追加された。その名は"15MB"といい、グレードはその1種だけ。150万円強という価格も、デミオでは2番目に安い!
グレード名にあるMBとは"モータースポーツ・ベース"を意味する。ここまで書けば、だいたいの想像がつく人も多いだろう。これはジムカーナやナンバー付き耐久レース、あるいはダートトラックやラリーなど、参加型の草モータースポーツで使われることを想定したベース車両なのだ。
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プロフィール
佐野弘宗 (さの・ひろむね)
1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/