2014.02.27

【新車のツボ73】
VWゴルフGTI試乗レポート

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 私のようなクルマ好きのオッサンは”ホットハッチ”という単語に、青春の思い出のツボがキュンしてしまう……といった話を第45回(ルノー・トゥインゴ・ゴルディーニRS)で書いた。そのときにも触れたように、ホットハッチのそもそもの元祖は、1970年代半ばに初代ゴルフに追加された”GTI”である。

 以来、ゴルフは7代目となった今でも「世界でもっとも優秀でよくデキた乗用車」として君臨している。そして、それをベースにしゴルフGTIも健在であり、「ゴルフのボディに専用の高性能エンジンを積む」という基本構成は初代からなんら変わっていない。

 ただし、初代GTIのエンジンが1.6リッターの110psだったのに対して、この最新ゴルフGTIは2.0リッターのターボ付きで220ps! つまり、パワーはなんと2倍!! 初代で180km/hオーバーをうたって世のクルマ好きの若者を驚愕させた最高速は、最新GTIではなんと246km/hだ!!!

 まあ、約40年前と現代を直接比較したこところで、たいした意味はない。クルマ全体の進化と性能アップを考えたら、周囲のクルマを比較したゴルフGTIの相対的ポジションは、昔も今も似たようなもの……という見方もできなくはない。

 しかし、それを踏まえても、今のゴルフGTIはなにかの”一線”を超えた感が否定できない。この最新GTIはベラボーに速い。かつてのGTIのように、私みたいな下手の横好きアマチュアドライバーが、一般公道でちょいと気合いを入れて走って「今日はこれくらいにしといたろ!」と溜飲を下げられるようなモノではなくなった……と、いわざるを得ない。