上村彩子アナが大迫傑の新たな挑戦に迫る。日本男子マラソン強化への情熱 (3ページ目)
自身が上のレベルにいくために苦労した経験や技術を、現役のうちにライバルになる若手に惜しみなく伝えられるのは本当にすごいこと。大迫選手の視線は、日本のマラソン界、スポーツ界、もっといえば社会全体にも広がっています。「陸上競技の価値、スポーツをする価値をもっと上げていきたい」。広い視野で、大きくとらえているのだと思いました。
マラソンというと、一人ひとりにタイムや順位が出るので、これまで個人戦のイメージが強かったのですが、自分でなくても日本人選手の誰かが世界一になってほしいという大迫選手の思いに触れることで、「チーム日本」として、選手が切磋琢磨してお互いを高め合っていくことの重要性を知ることができました。
2月末のびわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手が日本新記録で優勝したときには、大迫選手が「素直に悔しい」とツイートしていたのが話題になりました。そういう形でトップランナー同士が刺激を与え合うことで強くなっていくのだと感じます。
東京五輪の代表選考会を兼ねた19年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の頃は、まるで修行僧のような風貌で競技に集中していた大迫選手。今回のインタビューのときは代表が内定していることもあるのか、柔らかな雰囲気が印象的でした。東京五輪ではメダルを狙っていると思いますし、大迫選手の走りが本当に楽しみです!
余談ですが、実は私も数年前にフルマラソンを走ったことがあります。翌日は仕事だったのですが、ボロボロの状態で何もできず...(苦笑)。足や膝がその後何日も痛みました。42.195kmは本当に果てしなかったです...。選手たちのすごさを、身をもって体感しました。
フルマラソンを走破した経験がある上村アナウンサー■プロフィール 上村彩子(かみむら・さえこ) 1992年10月4日 千葉県生まれ
【担当番組】
『S☆1』土/24:30〜、日/24:00〜、陸上・サッカーなどのスポーツ中継、『JNNニュース 1130』平日/11:30〜、『ひるおび!」』内ニュース、『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』内ニュース 木・金、「東大王」(ナレーション)
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