「日本代表は永遠に夢」。槙野智章の存在がハリルJを活性化する (3ページ目)

 槙野選手は、自分のことを「DFW(ディフェンスフォワード)」と言うように、攻撃への意識を高く持っています。ところが、最近はその意識に変化が出てきたといいます。

 ここ数年、浦和で優勝争いを続けるなかで、「失点しないことに喜びを感じている」と語った槙野選手。以前は「たとえ失点しても、点の取り合いになって自分がゴールを決めて勝てればそれでOK」と考えていたそうですが、「1-0で勝つほうが快感になった」と考え方が変わってきたのです。

 また、高い身体能力を活かした1対1の強さが評価されている槙野選手は、182cmと日本人選手としては大柄ですが、実は小学生時代はあまり背が伸びず、整列する際は常に一番前だったそうです。「両親も2人の兄もそんなに背が高くない」という槙野選手に、なぜそこまで背が伸びたのか理由を聞くと、それは「当たり前のことですが、食事でした」とのこと。

 広島ジュニアユースのころ、親子で一緒に栄養学を学ぶ講義があり、そこでのアドバイスを忠実に守って食事を摂るようになってから、ぐんぐん背が伸び始め、中学2年生の夏に20センチほど一気に伸びたそうです。朝昼晩の3食を基本に、練習の前と後にもしっかり食べる。特に練習後は30分以内に食事を摂るようにするため、おにぎりを毎日4つくらい持っていって食べていたといいます。お菓子などの甘いものの誘惑に負けそうなっても、そこはぐっと我慢して努力を続けた結果、アスリートとしてのフィジカルの基盤が築かれたのでした。

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