モドリッチが中盤を支配できるプレーの秘密。ポイントは3つある
スポルティーバ 足ワザ100連発
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レアル・マドリード、クロアチア代表の試合で中盤を支配するルカ・モドリッチ。華麗な身のこなしで相手プレスをかいくぐり、攻撃のタクトを振る。今回は元日本代表の福西崇史氏に、モドリッチのテクニックを実際にプレーしてもらい、特徴とマネするべきポイントを聞いた。
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モドリッチのプレーの特徴を解説する photo by Getty Images↓【動画】モドリッチのテクニック 実演&解説
モドリッチのボールタッチ感覚のすばらしさは世界トップクラスですし、誰もが知るところですよね。キックも、インサイドはもちろん、アウトサイドでもインサイドと同様の精度で蹴れます。シュートも、インステップの強いキックで正確にゴールを狙えます。
このキックの精度があるために、相手は簡単にボールを蹴らせまいと、モドリッチがキックモーションに入ると、少しでもプレッシャーをかけたり、ブロックに行こうとしますが、この相手の動きを逆手に取るのがモドリッチの巧みなところです。
キックがうまい人にこそ、相手の逆を取る「キックフェイント系」の足ワザがオススメです。中盤で相手1枚をはがせれば、マークのズレが生じて一気にチャンスをつくれる。モドリッチが中盤でゲームメイクできるのは、キックの精度+相手を1枚はがせる足ワザがあるからです。
その足ワザに関してですが、モドリッチは身のこなしが優れていて、体の使い方が本当にうまい。自分の体を使いこなすのは、多少生まれ持った天性の部分はありますけど、トレーニング次第で良くなります。ですから、キックに自信がある人は「キックフェイント系」の足ワザを覚えると、プレーの幅がグッと広がると思います。
今回紹介した「ダブルドローターン」などは、まさに身のこなしに優れたプレーですよね。相手2人に対して、足裏を使ってターンしながらすり抜けていくワザです。
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