傳谷英里香さん、泳ぐ。スイム技術向上でより前へ!
『傳谷英里香のGo for it!トライアスロン-Road to HONOLULU』
第5回●泳ぎで水を捉えるための手の動き
(第4回はこちら>>)
傳谷英里香(でんや・えりか)さんが、来年5月に開催されるホノルルトライアスロン完走を目指してトレーニングを実施中! 指導担当は、湘南ベルマーレ・トライアスロンチームのヘッドコーチで、アスロニア・トライアスロンアカデミーでもディレクター兼ヘッドコーチを務める中島靖弘コーチ。レッスンの第5回は、泳ぎで水を捉えるための手の動きを教えてもらいます。
水着:エクサースーツミディアムカット、アクアフィットネス用セパレーツ(ミズノ)●肘を動かさずに、8の字を描くように手を左右に動かす
中島靖弘コーチ(以下:中島コーチ)今回は、泳ぎを上達させるために重要な、スカーリングを学びましょう。
傳谷英里香(以下:傳谷)スカーリング......。聞きなれない言葉ですが、どういった動きなんですか?
中島コーチ わかりやすく言うと、水を捉える手の動きのことです。前回のスイムのレッスンで、肘を曲げて泳ぐことが大切だと説明しましたが、肘から先で水の塊を作って、それを押し出すことで大きな推進力が生まれるんです。肘を固定したまま、8の字を描くように手を左右に動かすんですが、うまくできると水を捉えている感覚がわかると思います。陸上で動きを確認したら、水中でやってみましょう。
傳谷 わかりました!
中島コーチ それでは、プールに入って足を着いた状態でスカーリングを練習します。先ほども言ったように肘が動かないよう注意しながら、手のひらを斜めにして、砂の山を作るようイメージしながら左右に動かしてみてください。
傳谷 続けていると渦ができますね。
中島コーチ 水を捉えられている証拠です。ですが、それに熱中してくると気づかないうちに肘が動いてしまうことが多いですから、しっかり意識してください。次は、スカーリングをしながら前に進んでみましょう。キックをしながらでもいいんですが、手の動きに集中できるように足にものを挟んで練習します。その状態で浮かんだら、肘の先だけを動かして進んでみてください。
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