佐藤水菜がパールカップ連覇でGⅠ開催7連勝 それでも「苦しい立場にいる」と語る女王の苦悩と次なる挑戦 (3ページ目)
孤高の女王の挑戦
チャンピオンは常に目標とされ、対策を講じられ、プレッシャーにさらされる。そのことを問われると「苦しい立場にいると思います」と女王の孤独を口にした佐藤。それでも2年にもわたってこの座を譲らないのは、飽くなき向上心を抱き、今なお成長を続けているからだ。
GⅠでは完全優勝を積み重ね、自らの記録を更新し続けている。自転車競技でも国内では敵なしで、世界選手権女子ケイリンで24年、25年と連覇。それでも満足することなく自身の成長を追い求めている。敗れた選手が「何かを変えないと追いつけない」とこぼすほど、そのパフォーマンスは高次元にある。
佐藤はガールズケイリンのレースでは2025年4月の「オールガールズクラシック」の準決勝で2着になって以降、1年以上負けていない。
優勝記者会見では強すぎるがゆえの苦悩も語った佐藤 photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る 常にワールドクラスの走りを披露してきた女王には、いよいよ世界水準との戦いが迫っている。
海外から自転車競技のトップ選手たちが競輪に参戦する特別な舞台。7年ぶりに復活した「競輪ワールドシリーズ」だ。6月上旬に防府競輪場で行なわれた開幕戦では、男女ともに外国人選手が強さを見せつけて優勝を飾り、既にその衝撃は広まりつつある。
となれば競輪ファンの注目の行方は、史上最強を誇る佐藤と実績を引っ提げやってくる海外勢との直接対決だろう。佐藤は7月27日~29日に開催される立川競輪場での同シリーズへの出場が予定されており、パリ五輪ケイリン種目の銀メダリストであるヘティ・ファンデルワウ(オランダ)や、世界選手権スプリントの優勝経験者マチルド・グロ(フランス)と激突する。
パールカップを圧勝して高次元の安定感を見せたガールズケイリン界の女王が、世界を相手にどう戦うのか。見逃すことはできない。
【Profile】
佐藤水菜(さとう・みな)
1998年12月7日生まれ、神奈川県出身。高校卒業後に日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)に入学し、2018年7月、19歳でデビュー。すぐに頭角を表すと、数々の特別競輪で優勝を飾る。20年7月から自転車競技のナショナルチームに所属し、24年のパリ五輪に出場。同年10月には世界選手権女子ケイリンで日本勢初の金メダルを獲得し、翌年も同種目で優勝して連覇を達成した。競輪では23年と25年にガールズグランプリを制覇し、GⅠ優勝は26年6月のパールカップで8回目となった。
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