市原匠悟のポスターで注目を集める競馬学校 元騎手・武士沢友治教官の思いと生徒が新たに抱いた具体的な夢とは (4ページ目)
競馬学校が求める騎手として人として重要な資質とは
教官として自身の経験を生徒たちに還元している武士沢氏 photo by Hisaya Hirose 技術面、知識面、そして精神面での育成も目指すJRA競馬学校。人としてひと回り大きく成長できるこの学びの場に入学するためには、毎年実施されている試験に合格する必要がある。6月8日から7月21日までが願書の受付期間で、8月に1次試験、秋頃に合宿形式の2次試験、そして合格者発表というのが大まかな流れだ。
その入学試験で武士沢氏が重視しているポイントのひとつが「コミュニケーション能力」だ。
「競馬には調教師さん、馬主さんなど多くの人が関わっていて、自分ひとりでやるものではありません。だから入学試験では、集団生活のなかで規則どおりの生活ができるか、整理整頓ができるかという基本的なところと、教官からの指示やアドバイスを次の日にちゃんと修正できているか、実行できているかは重視しています」
全寮制の生活となるJRA競馬学校では集団生活における協調性が必須。さらに他者との良好な対話もまた騎手になるためには必要だという。
さらに大前提として、武士沢氏は「周りから言われてではなく、自分から騎手になりたいという気持ちが一番大切」と語り、その思いがあれば「たとえ乗馬未経験者でも大歓迎だ」という。
栄養バランスの取れた食事をとる生徒たち。同じテーブルに座るなど寮生活でも円滑なコミュニケーションが不可欠だ photo by Hisaya Hirose
生徒たちの近くで指導する教官たち。一挙手一投足に目を配り最大限のサポートを行なっている photo by Hisaya Hirose「未経験の方にはイチから基礎を教えていきます。小さい頃から馬に乗ってきたことが必ずしもいいわけではありません。教官たちは指導のプロですから、乗馬未経験の生徒に教えていけば、乗馬の変な癖がつかないというメリットがあります。だからそこは安心してほしいですね」
騎手になりたいという情熱を抱く生徒たちを、全力でサポートする教官たち。2027年度入学の騎手課程への募集はまもなく始まるが、教官たちは競馬界の未来を築く若者たちを今年も心待ちにしている。
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