今井達也が社会貢献活動でファンと心の交流 西武ライオンズの伝統を継承 (3ページ目)
2016年ドラフト1位で入団した今井は昨年自身初の2ケタ勝利を飾ると、今季は初の開幕投手を務めた。チームの中心選手に成長する姿を見守ってきたファンにとって、直接のやり取りは何より幸せな時間になったはずだ。
一方、今井も大きなパワーをもらっていた。
「直接会えないことがコロナの期間にありました。そういうのを乗り越えて直接球場に足を運んでいただいて、面と向かって会う機会をいただけたので、すごくうれしかったです」
ファンと選手が互いにパワーを届け合い、幸せを共有する。西武に長らく受け継がれるこの活動には、30年以上受け継がれるだけの価値がある。
プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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