2020.06.01

ブラジル代表の名選手が「神」と称えたスパイク。モレリア開発秘話

  • text by Sportiva
  • photo by MIZUNO

 スポーツ選手にとって欠かすことができないのが、道具だ。野球であればバットやグラブ、テニスであればラケット、ゴルフであればドライバーなど。使う道具によって、成績や結果に大きな差が出てくる場合もある。

 サッカースパイクもそんな道具の一つだ。スパイクに要求されるものは多岐に渡る。前後左右への激しいステップワークを可能にするもの、キック時のボールタッチを繊細に感じ取れるもの、土・芝・人工芝などそれぞれのグラウンドに適したもの、そして晴天時、雨天時を考慮したものなど、挙げたらきりがない。


誕生から35周年を迎えたモレリア。歴代スパイクの数々
 そんなサッカースパイクに情熱をかけた男がいる。国内大手スポーツメーカー「ミズノ」の安井敏恭だ。ミズノ入社後、40年に渡りスパイク開発に従事してきた業界では知る人ぞ知るスペシャリストだ。

 彼が手掛けてきた代表的なスパイクが、伝説的な名品「モレリア」だ。1985年の誕生以来、数々の選手がそのスパイクを着用し、現代では、中村憲剛をはじめ、家長昭博、大島僚太、永井謙佑ら日本を代表する選手から、昨年引退したフェルナンド・トーレスなど世界的なスタープレーヤーまでもが、そのシリーズを愛用。彼らの足からいくつもの華麗なプレーが生み出されてきた。