福田正博「DAZNがサッカーファンの
『観戦力』を引き上げる」 (2ページ目)
福田 いや、もう観ているよ。ブンデスリーガやセリエA、各国のカップ戦が観られるからね。ブンデスリーガは日本人選手が多いから、ワールドカップ最終予選のために彼らの調子を確認しておきたいんだ。Jリーグは2月25日に開幕するけど、J1、J2だけではなく、J3までの全試合を視聴できるのは、各クラブのサポーターにとっては嬉しいことだよ。遠方のアウェイゲームはスタジアムに行くのが難しいこともあるからね。仕事などでリアルタイムのライブ放映が見られなくても、時間を気にせずに視聴できるオンデマンドの見逃し配信もあるから、好きなときに好きな試合が観られるのは大きいよ。
――JリーグにはJ1からJ3まで53クラブがあって、FC東京、G大阪、C大阪はJ3にもチームを持っているので、チーム総数は全部で56。1節の試合数は全部で27試合もあります。解説者にとっては、どういう変化をもたらしそうですか?
福田 今年はU-17W杯やU-20W杯があって、久保建英くんなどのユース年代の代表候補選手がJ3でプレーすることもある。選手にとっても自分のプレーを見返せるのは、役立つんじゃないかな。それで各自が課題に気づくことができて、成長の糧になると思うんだ。解説者としては、仕事が増えて困っちゃうよ(笑)。それは冗談だけど、これまでは観たくても観られないからと言い訳ができたけど、今年からはそれが通用しない。準備する気があれば、いくらでも試合を観られるから、解説者の努力の差が出やすくなっちゃうよね。
移動中や宿泊先ではタブレットを利用して、試合をチェックすることが多いそう ――ワイプで3試合をひとまとめにして、見応えのあるシーンになるとメインとワイプが切り替わる方法で放送したり、試合のハイライト映像はDAZNのオフィスで映像を制作して、試合終了から1時間経たないうちに観られたりするそうです。
福田 それはスゴイ! 仕事上、ハイライトでも全試合を見ておきたいことがあるから、そういう映像を即座に作ってくれるのなら大助かりだよ。
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