オッサンが『仮想日本シリーズ』に挑む。黒田vs大谷の結末は (2ページ目)

  • 長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家Ⓡ)●文 text by Hasegawa Shoichi

 一方のパ・リーグはさらに混沌としていた。下馬評通り、ソフトバンクが圧倒的な強さを見せつける中で、驚異的な追い上げを見せる日本ハム。まさかの15連勝には本当に興奮した。さらにポストシーズンになると不気味な存在感を発揮する「下剋上」ロッテ。両リーグともCSの激闘を経て広島、日本ハムの日本シリーズ出場が決まるまで目が離せない展開が続いた。

(やっぱり、今年のプロ野球も面白い!)

 だからこそ、老眼が始まりつつあるオッサンにとって、スマホゲームは縁遠いものと思っていた。そんな折、スポルティーバ編集部から連絡がきた。

「最近の野球ゲームはとんでもないことになっているんですよ」

「......えぇ、知ってます」

 気のない返事をすると、僕と同年代の編集者は続けて言う。

「話題の野球ゲームをやってみませんか? 絶対にハマると思います。ぶっ続けで遊んでみて、感じたことを原稿にまとめてみませんか?」

 こうして紹介された、編集部からのおススメゲームはKONAMIの『プロ野球スピリッツA(エース)』。通称『プロスピA』だった。KONAMIのゲームと言えば、『ツインビー』『悪魔城ドラキュラ』『グラディウス』など、続々と頭に浮かんでくる。しかし、そのどれもが30年も前に遊んだゲームばかりだというのが自分でも悲しい。......そうだ、『がんばれゴエモン』もKONAMIだったはずだ。

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