2016.10.21

オッサンが『仮想日本シリーズ』に挑む。
黒田vs大谷の結末は

  • 長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家Ⓡ)●文 text by Hasegawa Shoichi

46歳オッサン、30年ぶりの野球ゲーム

 野球ゲームに夢中になっていたのは、昭和の終わりの頃だった。広島東洋カープ25年ぶりの優勝よりもさらに昔、今からおよそ30年も前のことだ。

 この間のテクノロジーの発達により、野球ゲームは恐るべき進化を遂げ、ものすごい完成度を誇っているということは知っている。電車内で隣の高校生が熱心に興じている姿を見て、その精巧なグラフィックに驚いたことも何度もある。それでも、僕自身が野球ゲームに興じることはなかった。

 僕は12球団のファンクラブに12年間入会しているので、日々、全国の球場で野球をたっぷりと堪能している。だから、「わざわざスマホで野球ゲームをしなくても本物の野球で十分満足だ」と思っていた。

 何しろ、今季のペナントレースはセ、パともに個人的には面白くて仕方がなかった。セ・リーグでは広島が圧倒的な強さを見せて勝ち進む。それを巨人が追いかけるものの、なかなか差が縮まらない。また、ラミレス新監督率いるDeNAは若手選手の台頭と、潤沢な投手陣を武器に一進一退を繰り返しながらAクラスを死守。初のCS出場を決めた。