『VIVANT』でブレイクの富栄ドラムが明かす撮影秘話「僕自身はスマホの文字入力が遅い」 (2ページ目)

  • 取材・文●白鳥純一 text by Shiratori Junichi

――富栄ドラムさんがかつて在籍されていた伊勢ヶ濱部屋には、モンゴル人力士が多く在籍されています。縁のあるモンゴルのロケで印象に残ったことはありますか?

ドラム 『VIVANT』のロケで初めてモンゴルに行ったんですけど、「相撲に向いている大きな身体の方がたくさんいるのかな?」と思っていたら、全然そんなことはなくて。日本人と同じような体型の方が多かったので、イメージの違いに驚かされました。

 モンゴルのみなさんの親密なスキンシップが印象に残っていて、ロケで僕がちょっとすりむいてケガしただけでもハグしてくれたり、文化的な違いは感じました。力士時代には家族を大切にしている日馬富士関の姿を見てきましたが、あらためて深い愛情や人々のぬくもりを感じることができたように思います。

――作中では、ドラムさんもハグをするシーンがありましたね。

ドラム そうですね。二階堂ふみ(役名:柚木薫)さんや堺雅人(役名:乃木憂助)さんとの別れのハグは印象に残っています。モンゴルロケが終わりに差し掛かった頃だったこともあり、別れの悲しさや日本への帰国を待ち侘びる思いを込めました。あと阿部さんともハグをする場面がありましたが、阿部さんは背が高いので、"兄貴"と過ごしているような気持ちになったりしましたね(笑)。

【オーディションの裏話】

――過酷な撮影だと思いますが、その中で1番大変だったことを聞かせてください。

ドラム パトカーに乗るシーンは大変でした。実は、10回くらいパトカーを走らせて撮影したので、体力的にけっこうキツかったです。あとは、約2カ月に及ぶモンゴルのロケは屋外の撮影も多かったので、日焼け対策も苦労しましたね。強い直射日光で肌がすぐに黒くなってしまうので、日焼け止めは手放せませんでした。

――出演者のみなさんはモンゴル語のセリフを話していましたが、みなさんはどのようにセリフを覚えていましたか?

ドラム モンゴル語の先生に何度も確認しながら、延々とセリフを練習していました。たまに、本番の直前に言い回しが変更されることがあって、セリフを覚え直すのは特に大変そうでしたよ。そんな中で、ワニズ役の河内大和さんはモンゴル語が本当に上手で、先生からも「本物のモンゴル人みたいだ!」と褒められていました(笑)。

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