就職人気企業ランキングを投資教育を学ぶ高校野球部生と考える「企業に大事なのは成長するかどうか」 (6ページ目)

  • 鈴木雅光●構成 text by Suzuki Masamitsu
  • はまのゆか●絵 illustration by Hamano Yuka

 由紀さんが言う外資系企業はすばらしい選択肢だと思うよ。むしろ日本企業よりもよっぽど成長力も大きく、収益性も高い企業が多い。グローバルに転勤できる機会も多いから自分を成長させるという面でも素晴らしいと思う。今ではスリーエムやP&Gなどの有名企業以外にも、たくさんの外資系企業が日本に進出してきているので、みんながあまり知らないような外資系企業でも、調べてみれば、日本の大企業などよりも世界的に見ればもっと大きく、もっと尊敬されている企業も多いよ。そういうところの日本支社でキャリアをスタートさせることも選択肢のひとつだと思うよ。

 みんながやっている典型的な『就活』を疑うところからスタートしてもいいんじゃないかな」

【profile】
奥野一成(おくの・かずしげ)
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC) 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。バフェットの投資哲学に通ずる「長期厳選投資」を実践する日本では稀有なパイオニア。その投資哲学で高い運用実績を上げ続け、機関投資家向けファンドの運用総額は4000億を突破。更に多くの日本人を豊かにするために、機関投資家向けの巨大ファンドを「おおぶね」として個人にも開放している。著書に『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』『投資家の思考法』など。『マンガでわかるお金を増やす思考法』は6月22日発売予定。

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