ますだおかだ増田英彦が愛する阪神に危機感「すべてアカンほうに出ている」。それでも信じる矢野監督のメークポエム!? (3ページ目)
ーー矢野監督は、リスクを背負いながら将来を見据えていたと。
増田 阪神を将来的に強くしたいと思っていたはずですよ。だって在籍期間を考えたら、確実に計算のできるピッチャーを使いたがるはずですからね。解説者時代からお付き合いさせてもらっていますけど、本当、阪神に対して特別な熱い想いのある人なんです。ホンマやったら、タイミング的には3年契約の最終年だった昨シーズンで辞めてもよかったんですよ。けど、1年延長しましたよね。
最初は、「昨シーズン勝利数が一番多かった監督に球団は1年契約しか提示せえへんの?」と思いましたけど、矢野監督が「お引き受けしますが、1年にしてください」と言ったのをあとで知って、今の戦力なら1年で結果が出せると思ったんでしょうね。負け戦をするはずないですし、やっぱり昨シーズンの忘れ物があるでしょうから、それを形にしてくれるはず。あの時の「えーっ!」と感じた采配も戦術も4年トータルで見ていたんだ、4年スタンスでチームをつくり上げていたんだ、と思わせてもらいたい。別に矢野監督の肩を持っているわけじゃないんですけど、まあ、これも今の阪神を楽しむための方法なんですよね。
ーーそして、願わくば最後は......。
増田 そう、メークポエムですよ。今年もし優勝したら、開幕からの連敗がフリになるわけですし、ホンマすごいことになると思います。最初はあんなに笑われていたのに、あんなに叩かれていたのに優勝したでって。前半笑って最後は涙って松竹新喜劇みたいなもんですよ。とにかく矢野監督が楽しむのであれば、こっちも何か楽しむ方法を見つけるしか仕方ないっす。
(増田さんが阪神の歴代ベストナインを選ぶ後編を読む)
【プロフィール】
ますだおかだ増田英彦 ますだ・ひでひこ
漫才師。1970年、大阪府生まれ。1993年、岡田圭右とともにお笑いコンビ・ますだおかだを結成し、2002年に「M-1グランプリ」で優勝。熱狂的な阪神タイガースファンの父親の影響で、物心ついた時からの阪神ファン。趣味は草野球、カメラ、ポエムなど。
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