2021.02.08

瀬戸大也、萩野公介のライバル物語が再スタート。若手の急追にも注目

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

 日本の競泳界を牽引する瀬戸大也(TEAM DAIYA)と萩野公介(ブリヂストン)が、2月4日から東京アクアティクスセンターにて開催されていたジャパンオープンで、1年3カ月ぶりに対戦を果たした。

200m個人メドレーのレース後に健闘を称えあった瀬戸大也(左)と萩野公介(右)200m個人メドレーのレース後に健闘を称えあった瀬戸大也(左)と萩野公介(右)  結果は、400m個人メドレーで瀬戸が勝ち、200m個人メドレーでは萩野が勝利を収め、1勝を分け合あった。

 瀬戸は、昨年10月に日本水泳連盟から年内の活動停止処分を受け、今大会が5カ月ぶりの復帰レースだった。施設を使っての練習を再開したのは年が明けてからで、民間のプールを転々としながら練習をしていたという。

 そんな瀬戸は、一時ベストよりも6kgほどオーバーしていた体重を戻して、初日に臨んだ。400m個人メドレーの予選を2位で通過し、決勝では最初のバタフライでトップに立つと、次の背泳ぎではさらにその差を広げ、2番手に上がってきた萩野に2秒54差と実力を見せつけた。

 だが後半は、「まだ7割くらいの復調状態」というようにスピードが落ちて追いかけられる展開に。最後の自由形では大学2年の井狩裕貴(イトマン近大)に2秒51あった差を0秒34差まで縮められながらも、4分12秒57で逃げ切った。

 目標にしていたのは4分10秒切りだったが、「最低限」と考えていた4分12秒台をクリアした瀬戸は、「後半はかなりバテましたが、応援してくれる人たちのためにもいい結果を出したかった。前半から積極的にいって、1回も1位を譲らずに泳ぎ切りたいと思っていたので、最後まで全力で泳ぎ切りました」と前向きなコメントとは裏腹に、笑顔はなかった。