2016.08.11

「これが自分色のメダルなのかも」。
松田丈志が「銅」獲得で有終の美

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 江原がこう振り返る。

「日本選手権で代表が決まって気が抜けたようになった時に、丈志さんが話しかけてくれて喝を入れてくれました。メダルという目標をしっかり持たせてくれたのは丈志さんだと思います。3人で練習をやると、自然に競り合う形になるので、それが本番のレースで生きました」

 また小堀が続ける。

「僕はあまり練習に身が入るタイプではないので、丈志さんには『頑張れよ』と発破をかけられたし、江原も毎日のように盛り上げてくれたので……。ひとりではここまで来られなかったと思う」

「3人一緒に国内で調整するとなったからには、僕自身もふたりを引っ張らなければいけないというプレッシャーもあったし、厳しいことを言わなくてはいけない場面もあった。これで結果が出なかったらどうしようという思いもありましたが、逆に最後は彼らに助けられたレースだったなと思います。騎士の場合は初出場だから、当然出場するだけでも嬉しかったと思います。4人でメダルを狙うと言ったからには、練習で苦しい時があっても踏ん張らなくてはいけない。そういうことをしっかりやってくれたからこそ、この結果があるんだと思います」