2012.08.02

【水泳】北島康介200m4位も「今日になってようやく……」

  • 折山淑美●文・取材 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

0秒06差で銅メダルには届かなかった 競泳5日目の男子200m決勝。スタートの浮き上がりから3ストロークだけテンポよく水を掻いた北島康介は、4ストローク目から大きな泳ぎに変わった。100mのときは軽さが目立った泳ぎとまったく違う、足の蹴りもしっかり効いた滑らかな泳ぎ。北島本来の動きが戻っているように見えた。

 それはラップタイムからも証明できた。50m折り返しは28秒64で100mは1分01秒40。ともに、自身が持つ日本記録の通過タイムより遅れたが、2分07秒31の世界記録のラップタイムを上回るものだった。

 マイケル・ジェーミソン(イギリス)の2分08秒20を筆頭に、4位までは2分08秒台で泳いだ前日の準決勝。全体では5番目の2分09秒03で決勝へ進んだ北島は、「みんなけっこうレベルの高い記録で泳いでいるから」と驚きながらも「予定通りですね。変な焦りもなくリラックスして準決勝に臨めた。100mでは自分が何秒で泳げるかわからないという不安があったけど、200mはレース前から2分9秒か8秒後半で泳げるという確信めいたものがあったので、気持ちにすごい余裕があった」と話した。

 日本チームの平井伯昌ヘッドコーチも「準決勝はそれなりの頑張り方でいこう、2分8秒はいらないと話しました。だからちょうどいいくらいですね」と余裕の表情を見せた。

 北島は、最初の100mを終えてからの取り組みをこう話す。

「一番は泳ぎの姿勢をよくすることで、水の滑りをよくしたかったんです。その辺の感覚を少しずつ確かめたけど、100mが終わってから、体の変わり方がすごかったですね。五輪に向けてはどちらかというと『200m向きの練習をしてきたのかな』という感じだったから、200mは自信を持っていくしかない。(100mで)メダルを取れなかったからといってこのまましぼんでたら、日本チームにも迷惑をかけるし。『できるんだ』という気持ちを持ってやることが、一番大切だと思いますね。もし金メダルのチャンスがあるとしたら、諦めるわけにはいかない。自分のレースをして必ず2分08秒台で泳げるような準備をしていきたい」と話していた。